このゲームはサウンドノベル。
テキストを絵と音楽と共に読んでいくゲームだ。
かまいたちの夜の様な推理要素があるわけでもない、ただただ物語を読んでいくというゲーム。
所謂ゲーム性という意味では皆無かもしれない。
それ故にストーリーの出来が99%ゲームの出来と言えるジャンルである。
残りの1%は絵と音楽です。
え?絵と音楽はサウンドノベルに置いてもうちょっと比率しめるのでは?思いましたか?
いえ、1%です(断言)
事実、このレイジングループは絵はめちゃくちゃ古臭いです。はっきり言って筆者は苦手でした。
しかし、プレイし終わった頃にはむしろ好きってなってました。
それ故に、絵の好き嫌いは慣れてしまえばさほど問題では無いのだなと思いました。
音楽もよっぽど安いフリーBGMみたいなので無い限り大丈夫だと思います。
しかしながらやはり絵も音楽も最低限のレベルは欲しいので1%とさせて頂きました。
さて、肝心の本作のストーリーですが、このゲームはめちゃくちゃひぐらしのなく頃にっぽいです。
ひぐらしが世に出た当時、余りにも独創的なストーリーに世間は驚かされました。
その人気は今も尚衰える事はなく昨年になってアニメ版の新作が放送され始めたくらいです。
それ故に後年多数出現した、ひぐらしみたいなストーリー。
いわばひぐらしインスパイア系とでも呼びましょうか。
そんな数多くあるインスパイアですが、レイジングループはその中でもトップクラスの面白さ、完成度を誇っています。
こんな事を言っては怒られるかも知れませんが、ひぐらしのなく頃に完全版と言いたいくらいの出来です。
本作は人狼ゲームをテーマにした、サスペンスホラーです。
人狼ゲームというのは元は汝は人狼なりや?(なんじはじんろうなりや、Are You a Werewolf?)というゲームです。
内容は会話と推理を中心にしたパーティーゲーム。
いわばTRPGですね。
これをストーリーにして纏めるのは非常に難しく、映画なんかもありましたが終始とんでも展開のめちゃくちゃ出来の悪い物でした。
しかし、レイジングループはその難しいテーマの中で生じる様々な矛盾や、違和感等をとんでもない量散りばめて、終わる頃には全て回収していました。
もう見事の一言です。
メタ発言なども多くあり、それすらも綺麗に回収する様は最早圧巻の一言。
もし筆者がこのゲームのキャッチコピーを考えるなら【目を離すな。全てのシーンに意味がある】です。
こういったキャッチコピーの映画は良く見ますが、こんな事いう映画に限って全然くだらなかったりするものですが、レイジングループに至ってはキャッチコピーに偽り無しです。
もしもこのブログを読んでくれたあなたが、何かノベルゲームがやりたいな。面白い小説が読みたいなと思っていたなら、レイジングループをプレイする事を強く勧めます。
ただひとつだけ注意して頂きたいのが、とんでもないボリュームです。
覚悟して読み始めて頂きたい。
この価格でこのボリュームかと驚く事間違いないです。
独断と偏見に基づいたギリギリポップ的採点は
95/100点中