本作は選択肢によって物語が分岐していく所謂アドベンチャーゲーム。
バタフライエフェクト系とでもいいましょうか。
このジャンルは、何故かどのゲームもとにかく操作性が悪い。サクサク操作出来てしまうと雰囲気が壊れるからなのか。
という事はとにかくストーリーが最重要要素になります。
同ジャンルの名作といえばライフイズストレンジLIFE IS STRANGE〜学園モノかと思いきや、タイムスリップ〜 - ギリギリポップや、デトロイトビカムヒューマン等が真っ先に浮かびます。
この2作品はとんでもなく面白かったです。
さて、本作品のあらすじは【ダイビングに来ていた若者グループがひょんな事から幽霊でも出そうな漂流船に迷い込んでしまい、そこからの脱出劇】です。
うーん。結論から言うと凡作。
いや、駄作寄りか。
問題点が多々あります。まずは
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物語の分岐に意外性が無い
なんだか、一本道なの?って思うほどに展開が単純です。だから「あの時、違う選択肢を選んでいたらどうなったのかな?」っていう感覚もありません。
当然また初めからプレイしたいな、という感情も生まれてこないのでリプレイ性も低いです。
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ストーリーが単調
先述した通り意外性がないし淡々と話が進んでいく為に面白くないし、何度も途中で投げ出しそうになりました。
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ボリューム不足
そんなに面白くないのに最後までプレイ出来ました。これは、圧倒的ボリューム不足だったからです。
もう少しだけプレイして止めようと思いながらプレイしていたらあっという間に終わりました。
少し呆気に取られたレベルです。
恐らくバタフライエフェクト的に色々なパターンは用意されていたとは思うのですが、いかんせん本筋が短過ぎる。
筆者はpsplusのフリープレイでのプレイだったので全然腹も立たなかったですが、もしもフルプライスで買っていたらかなり残念に感じていたと思います。
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びっくり要素が多すぎる
基本的に大きな音と怖い映像でびっくりさせる演出が多いのですが、多すぎる。
多すぎて慣れてしまう。
そうなると、もう段々怖さも薄らいできてしまいます。
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舞台が殆ど同じ
基本、幽霊船に入ってからはずっと幽霊船の中にいます。
薄暗いし、似たような景色が続くからどっちから来たかもわからなくなって迷うし、飽きる。
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キャラクターが立ってない
キャラに魅力を感じません。もっと色んな方向に尖らせてもいいのでは。
暫くすると全員の事を忘れると思います。
良いゲームはキャラクターが記憶に残ります。
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相関図や性格の必要性
常にそれぞれのキャラクターの関係性や、性格が変化して可視化されているのですが、それがどうプレイに影響しているのか全くわからない。
正直いらないと思う。
トロフィー解除条件になってるだけの面倒臭い要素だと思う。
先に書いたようにキャラクターに魅力を感じないので興味も湧かない。
さて、本作の数少ない良い所
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視点移動が恐怖に一役買っている
視点移動は初期バイオハザードシステムです。
これは見たい方向が見にくいという事で、やはりホラーには相性が良いと思います。
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神の視点(プレーヤー視点)のおっさんが魅力的
うん。魅力的なキャラがいたとしたらこのおっさんくらいでしょう。
プレーヤーと一緒に物語を読んでいる人なのですが、なんか良いです。そういう設定。
途中で「この物語のヒントを少しあげようか?」って言ってきた時は面白い展開だなと思いました(勿論拒否する事も出来る)
総評
はっきりいって面白く無い。ただ、どうしようも無い作品でも無い。
アンティルドーンの方がだいぶ面白い。
独断と偏見に基づいたギリギリポップ的採点は
49/100点中
ありがとうございました!