7年後で待ってる
もうタイトルが大好きです。
今回は珍しくスマホアプリのレビューです。
スマホアプリと言えば基本的には無料でダウンロード出来てアイテム課金性の所謂ソシャゲというものが大半を占めますが、スマホ自体の機能が向上し続けた結果コンシューマーと同じソフトがプレイ出来たりもする様になりました。
本作は完全無料のCM視聴タイプです。ニンテンドースイッチでは追加コンテンツ込みの有料買い切り型も発売されています。
プレイしていると定期的にCMが流れてきてそれを視聴する事で先に進む事が出来ます。
さて、肝心のゲーム内容ですが
ストーリーを読むアドベンチャーゲーム
です。
軽くあらすじを書きますのでネタバレ苦手な方はここで戻って貰えると幸いです。
以下、ストーリーネタバレを含みます。
17歳のハルトが子供の時に過ごした町に戻って来た所からストーリーは始まります。
ハルトはとある時点から前の記憶が抜け落ちています。
久しぶりに当時の友人に再会するも、それが誰かもわからない。
努力して話を合わせるも違和感を覚えられてしまい「お前、誰だ?」
なんて言われる始末。
「7年後の4月1日にこの場所で・・・」「7年後で待ってる」
そんな言葉が頭をよぎるも、一体誰と交わしたのか、何の為の約束だったかもわからない。
少しずつ記憶を取り戻していくもののやがて大きなトラブルに巻き込まれて、
気が付いたら、町に戻って来た日にタイムリープしてしまっていた。
以下、レビュー
サウンドノベルとアドベンチャーの違いはキャラクターを操作するパートがあるかどうか。
無いのがサウンドノベルだと捉えています。あくまで筆者個人的にですが。
まあこれはスマホ版だからある程度は仕方ないのですが、操作するのに結構ストレスが溜まりましたね。
ニンテンドースイッチバージョンだと全然違うと思いますので、そこでの減点はしません。
勿論この手のゲームで最重要なのがストーリーの出来です。
冒頭にあらすじで書いたのがストーリーの導入部分なのですが、これが素晴らしかったです。
全く躓く事無く、ぐんぐんプレーヤーの興味を引き込みます。これはこの手のゲームでは非常に重要です。
導入部分で躓くとそこで止めてしまう事も多いからです。
導入部分で躓かなくても導入直後で物語が一度は停滞する作品が多いですが(それも緩急をつける為に重要なテクニックだとは思います)本作は、あちらこちらに疑念が散りばめられていて、一度も物語の速度を落とす事無く、気が付いたら最後までプレイしていました。
強いて言うなら終盤から最終盤で少しもたついたのと、オチがちょっとわかりにくいか。
わからないわけでは無くわかりにくいなのでそこの評価は別れると思います。
総評
終盤以降のわかりにくさはあるものの、全体的に非常に纏まっていて最後まで興味を無くす事無くプレイ出来た作品です。
無料とは思えないボリューム感もあります。
おすすめのスマホアプリを探してる人、物語を読むのが好きな人には自信を持って薦めることが出来る作品でした。
独断と偏見に基いたギリギリポップ的採点は
80/100点中
ありがとうございました!