基本的に筆者は最近のゲーム(主にPS4以降)のレビューを書いている事が殆どなのですが、ふとこのゲームの話題に触れることになったので、思い出しつつ、つらつらと書いていこうと思います。
いやぁ、面白かったなレッドファクションゲリラ。
舞台は火星。
地球外進出に成功した人類は火星でも暮らしていました。
そこで火星を統治していたEDF。
EDFと言えば地球防衛軍の事ですから、基本的にはヒーローとして描かれる事が多いのですが、本作では強烈な支配により人民を苦しめる勢力として描かれています。
物語はそんなEDFに対抗する組織、所謂レジスタンス目線で構成されています。
オープンワールドアクションゲームの本作。
オープンワールドのお約束通り、ミッションを受けては指定の場所に向かい、クエストをこなして行くという物です。
内容はEDFのどこどこの施設を破壊してこいというものばかり。
なんだすぐ飽きそうだなーと思うかもしれませんが、とんでもない!
本作はこの破壊への情熱が半端ありません。
破壊する為には勿論道具を使います。
ハンマーに始まり、爆弾や銃器、はたまたロボットまで。
あー、それは派手で面白そうだねー。
と思いましたか?
違います。
このゲームの破壊の面白さは確かに派手な部分もありますが、何よりもとことんリアルに計算された物理演算による緻密さです。
ゲームを始めてすぐに建物があまりにも細かく作られている事に驚きます。
と言っても見た目が細かいところまで作り込まれているわけではありません。
要は構造です。
例えば、ハンマー。
縦振りと横振りが出来るのですが、縦に当てれば、縦に。横に当てれば横に。
その部分だけが崩れます。
言ってしまえばこれが、このゲームの全てです。
かつてこんなに細かくオブジェクトを壊せるゲームがあったでしょうか?
めちゃくちゃ感動しました。
そして建物の比重等もひたすらに現実に近くデザインされているので、大きな建物を壊すのもハンマーひとつ有れば可能だったりします。
その建物を主に支えている場所を見つけて、部分的に破壊すれば後は自重で倒れてしまうからです。
これが上手く行った時に生み出す爽快感は、ただ爆弾を撃ち込んで破壊するゲームとは一線を画しています。
総評
ストーリーはそんなに印象に残るものではありませんでしたが、いかんせん本作の肝となる破壊の出来が良すぎます。
そのおかげで最後まで飽きる事無くプレイし尽くす事が出来ました。
筆者はサブクエをひたすらこなすのがとても苦手なのですが、本作は全てやり尽くした思い出があります。
オープンワールドのサブクエをやり尽くしたのは本作とデイズゴーンぐらいだったと思います。
レッドファクションゲリラは10年以上前のゲームです。現在ではグラフィック等到底比べ物にならない程に進化したものが無数に存在しています。
しかしながら今プレイしても十分に楽しませてくれる。そう思えるような名作でした。
独断と偏見に基づいたギリギリポップ的採点は、
95/100点中
ありがとうございました!