新キャライーサンの登場により、殆ど独立した作品として認識されているバイオハザード7。
その続編のバイオハザード8
本作も7に引き続きイーサンが主人公です。
7でバイオハザードシリーズで初めて登場した主観視点も引き続き採用されています。
タイトルにも書いた通り7-2といった感じですね。
しかし、原点回帰をテーマとしたであろう前作7とは大きく毛色の違う作品となっております。
まずバイオハザードの基本である
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恐怖体験
どんよりとした雰囲気の中で、じっとりとまとわりついてくる前作の恐怖感とはガラッとかわり、本作ではとにかく派手に怖がらせてきます。
もう連発連発です。
この変わり方はまさしく
バイオハザード1からバイオハザード2への変わり方を彷彿とさせました。
なんか、感動しました。
歴史はやはりぐるぐると廻るのだなと思いました。
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世界観
世界観は大きく、もう想像を絶する程大きく変わってきました。
リアルホラーだった前作と違い今回はファンタジーと言っても差し支えのない世界観です。
余りにも非現実的ゆえに人によっては受け付け無い人もいると思いました。
ここまでぶっ飛んで来ると逆に説得力がありました。
筆者は好きです。
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キャラクター
本作はキャラ物と言っても良いほどにそれぞれのキャラクターが立っています。
かつてこれほどまでにキャラが立っているバイオハザードは無かったと思います。
ウェスカークラスに記憶に残るキャラが沢山出てきます。
しかもそれぞれがとても魅力的で生き生きしています。
個人的には商人とドミトレスクが特に好きです。
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探索
基本的にバイオハザードシリーズ全体の傾向としてマップを行ったり来たりしながら少しずつ先に進んでいく物が多いです。
そこで、感じる一本道感。
バイオシリーズをプレイしてきたプレイヤーはバイオはそういうものだ。と認識していると思います。
勿論筆者もそう考えていますし、それが悪い事ではありません。そういうゲームなんだから。
本作8はそこに大きくメスを入れた作品かも知れません。
宝の地図なんてのがあって普通にプレイしていたら行かなくて良い場所、言ってみればマップに遊びがあるんですね。
これは思い切ったなあと思いました。
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凄くゲームっぽい
敵を倒すとお金を落とします。
そしてそれを貯めて武器を強化していく。
ゾンビ的なやつをやっつけてお金を落とすんですよ。
そんなRPG要素が入った事によって、当然世界観は台無しになります。
ゲームとしての面白さを取るか、世界観を取るか。
これはホラーゲームにおける共通のジレンマだと思います。
本作は前者を取ったという事だと思いますが、これが大成功している。
筆者はそう感じました。
総評
世界観にしろ、システムにしろ、なんか割り切って振り切って、怖くて面白いゲームを作りました。
そんな印象のゲームです。
触り心地としてはバイオ7よりもバイオ4に1番近いと思います。
7ファン、バイオシリーズファンだと4が出た時賛否別れた様に今作も別れるかもしれませんが、筆者は好きです。
かなり好きです。
こんなにポップな世界観なのにちゃんと怖いし、これは実はとても難しい事で、見事に面白さと怖さを両立させている今作は凄いと思いました。
独断と偏見に基づいたギリギリポップ的採点は
88/100点中
ありがとうございました!!