今回の龍が如くはタイトルの0が示す通り、過去の話になります。
物語の舞台は1988年の神室町(モデル歌舞伎町)と蒼天堀(モデル道頓堀)
1988年といえば日本のバブル絶頂の時代。
テーマは金、女、暴力。
特に金が今回のメインテーマになっていると紹介されていました。
しかし、筆者がプレイした感想としてはなによりも暴力を強調されていたように感じます。
まあその辺は後々ストーリー評価の所で語る事にしてまずはシステム面から
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成長システム
成長システムのあるゲーム作品では大体の作品が、経験値を貯めて、キャラクターを成長させていくというものですが、本作は少しユニークな方法を取られていて、金=経験値となっています。
金を消費して自信を成長させる。シャレが効いているなと思いました。
バブルならではですね。
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戦闘システム
本作は桐生一馬と真島吾朗の2人の主人公がプレイヤーキャラクターになります。
それぞれに3つずつの戦闘スタイルが用意されており、状況に合わせて切り替えて戦います。
マンネリ打破を狙ったシステムだと思いますが、成長させる時にそれぞれのスタイルに経験値(お金)を割り振っていくのと、スタイル毎に師匠に教えてもらわないと成長止まるのは少し面倒にも感じました。
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紙芝居ムービー
所々に挟まれる、静止画を使ったムービー。
普通のムービーシーンもあるので、何故紙芝居風のムービーを入れたのかはよくわかりませんでした。
ちょっと白けてしまいます。
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バブルの街
これが面白い。
舞台は先述したようにバブル時代の街。
よく描かれています。
ギラギラとした街並み、青と黒のゴミ袋。
そういえば昔はゴミ袋の中が見えなかったですよね。確か、ゴミの分別政策が強化されて透明のゴミ袋に変わったはずです。
懐かしい気分になりました。
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会社経営やキャバクラ経営
本作はキャラクターを成長させるのに莫大なお金がかかります。
その為にサブクエ的な位置の会社経営やキャバクラ経営等がほぼ必須になっています。
好きな人は好きかもしれませんが筆者はあまり好きでは無いので面倒に感じました。
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ストーリー
龍が如くシリーズは初めに出た時はやれる事の多さや自由度の高さも大変話題になっていました。
パチンコが出来たり、バーチャファイターなどの他ゲームがゲーム内でプレイできたり等(0にパチンコ、スロットはありません)
しかしそれらもこれだけシリーズ作品が沢山発売していると、やはりマンネリになり結局の所ストーリーが1番大事になって来ます。
本作では桐生一馬と真島吾郎が主人公。
それぞれバラバラにストーリーが進んでいきます。
どちらも非常に重厚なストーリーで引き込み度合いはシリーズ中でも屈指の出来栄え。
トップクラスの面白さです。
ただ少し気になったのが過剰な暴力表現です。
これも他のシリーズとは一線を画しています。
プレイしながらこれは絶対Z指定(18歳以上対象)だなと思っていました。調べた所CERO:D(17才以上対象)でしたが。
とにかく暗く恐ろしい世界が描かれていました。
ストーリーのネタバレには細心の注意を払っているようで本編中一切のスクショや動画撮影が出来なくなっています。(それ故、本記事にはフリーモードで撮影した街並みの写真を載せています)
これからもストーリーへの絶対的な自信を感じられます。
総評
システムに多少の面倒くささはありますが、他の作品とは一味も二味も違う重厚なストーリー。
これだけでも本作をプレイする価値は十分にあります。
ただひとつ気になる点としては桐生パートと真島パートの切り替えが多いので盛り上がって来た所で違うパートに行ってしまうのは少々白けてしまう部分もありました。
それらを含めても名作には違いありません。
じっくりと腰を据えてプレイされることをお勧めします。
独断と偏見に基づいたギリギリポップ的採点は
86/100点中
ありがとうございました!