本作はオフライン専用のFPSゲームです。
現代のFPSというのは基本的に殆どがオンラインゲームです。
COD4MWが大流行した後は特にその傾向が強いと思います。
こんな時代にオフライン専用のFPSというのは相当面白いものが求められます。
しかし、オンラインFPSに慣れてしまったプレイヤーに面白いと感じてもらうのは相当にハードルが高い。
実際CODもオフラインモードは余り面白くないですから(CODBOCWは別、あれは傑作でした)
さてこのウルフェンシュタインですが、物語の舞台はナチスがアメリカに戦争で勝利した世界。
ナチスが支配する世界はまさしくディストピア。筆者は個人的にディストピアものが好きなのでこのゲームの世界観は好きです。
結果から言うと筆者の中では見事、オフラインFPSの復権を果たすゲームになりました。
かなり久しぶりに最後まで楽しんでプレイ出来ました。
クリアしてからももう一度遊びたいと思ったオフラインゲームはFPSゲームの中では初めてかもしれません。
まずは、良いところを羅列していきます。
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スキルシステムがわかりやすい
一定量の行動をすると(ステルスキルを何回、2丁拳銃でのキルを何回、等)その方向性のスキルが強化されます。
スキルポイントを貯めて、、割り振って、、というよくあるシステムじゃないのでテンポが良いです。
新しいスキルが解放されて確認するのが楽しい。
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主人公が格好良い
オンラインFPSと違って、主人公に感情移入出来るかは重要です。
その点本作の主人公ブラスコビッチは語り口調や声が渋くて格好良く、プレイし始めてすぐに好きになれました。
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ゲーム性にメリハリがある
オフラインFPSの1番の弱点って、同じ作業を繰り返すうちに飽きてしまう所にあると思っています。
それ故にか、クリアまでの時間がかなり短く設定されているものが多いです。
相当プレイ感が気持ち良いなら別ですが、やはりマンネリ感を拭うのは難しいです。
ウルフェンシュタインは、接敵すると殆どの場合グループ内に司令官がいます。
その司令官を倒さない限り、いくら周りの敵を倒しても増援を呼ばれてしまいます。
なので、如何に司令官を見つけ、速やかに排除するかがポイントになります。
基本これの繰り返しなのですが、見事にダラダラ感は無くなりメリハリある作りとなっています。
誰にも見付からずに司令官に近づきステルスキルが成功したらかなり気持ち良いです。
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地図がある
何故かオフラインFPSでは珍しい地図。
オフラインTPSでは結構あるんですが。
これによって探索に味が出ており、無駄に迷う事も少なくなっています。隠しアイテムも表示されており、かと言って馬鹿正直に目印に向かうとそこにあるわけでも無く、地図の場所に行くにはひと工夫必要なのも良いバランスです。
以下、賛否分かれるかな?というところ
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世界観が割とグロい
戦争が舞台、という時点である程度グロいのは仕方が無いですが、その中でも結構上位にグロいです。
まあしかし、戦争物なのにグロさが無いと説得力が無いしこのゲームはZ指定なのでオッケーです。
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着弾音が無い
今やオンラインゲームは着弾音の気持ちよさが聞きたい為に皆プレイしていると言っても過言ではありません。
スプラトゥーンのプレイヤーだってそう思っている筈です(断言)
何故か殆どのオフラインFPSには着弾音がありません。本作も例外では無いです。
何故でしょう。何か理由があるのかもしれませんね。筆者はわからないです。
あればもっと爽快感溢れるプレイ感になるのになーといつも思います。
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ミニゲームみたいなのが辛い
鍵を開ける時などに線と線をくっつけてジジっ!!ってやるやつがあるのですが(映画とかで良くある車のダッシュボードの下から線を引っ張り出してやるアレです)
これを右スティックと左スティックでやるのですが絶妙に難しくて辛いです。
でも本当にやってるみたいでリアルで楽しい!って人もいると思います。
筆者は辛かったです。
総評
全体として非常にバランスが良い、人にこちらから勧めることはないが、「何か面白いゲーム無い?オフラインで」と言われた時に候補には入る良ゲー。
久しぶりにオフラインFPSが面白いと感じさせてもらいました。
独断と偏見に基いたギリギリポップ的採点は
79/100点中
ありがとうございました!