龍が如くシリーズといえばとにかく沢山のやり込み要素。
バッティングセンターがありカジノがあり将棋があり、挙げ句の果てに実機のパチスロ、パチンコまであるという自由度の高さが特徴のゲームシリーズでした。
しかし、作品数を重ねるにつれてやはりマンネリ感は否めず少しずつ飽きられて来ていたのではないでしょうか。
いくら、ミニゲームを増やした所でマンネリを打破するのは相当難しいもの。(本作では会社経営なんてのもありました割と面白かった)
そこでなんと龍が如く7ではこのゲームの肝である、バトルにメスを入れました。
まさかのアクションゲームがRPGへと生まれ変わったのです。
これが発表された時、世間は驚きと不安の声一色だったと思います。
筆者も実際プレイしてみないとわからんなこれは、という印象でした。
そして実際にプレイしてみた感想ですが、
何を言ってるかわからねーと思うがry
いや、本当にびっくりしました。
これは単純に凄いなーと思いました。
基本ドラクエなので安定した面白さです。ドラクエの素晴らしさを再認識出来ました。
特に面白いなと思ったのがドラクエお馴染みの転職システムです。
それを見事龍が如くの世界観でやっています。
文字通りの転職で、使えるスキルやパラメータ等が変わります。
(個性的なものにはSMの女王様まで)
これがある事でより自由度が高く戦略性のあるバトルとなっていました。
しかしドラクエの魅力といえば、個性的なモンスターは外せません。
本作は龍が如く。
基本的に敵は人間です。
新しいモンスターを見るたびにワクワクすることは出来ないはず。となるとやはり途中で飽きてしまうのでは、なんて思っていましたがそんな考えは杞憂に終わりました。
敵である人間を限界までカスタムし、もはやモンスターと言っても過言では無いほどにキャラ立ちさせていました。
そして何と彼等を倒すたびに図鑑を埋めていけるという至れり尽くせりっぷり。
その名もスジモン図鑑!!
もう一度言いますスジモン図鑑!!
目指せスジモンマスター!!
(こちらはスジモン博士)
もうやってくれますよね。久しぶりにゲームで爆笑しました。
ネタにしか思えない様に思えるシステムですが、なかなかどうして。これのおかげで最後まで楽しくバトルできました。
街もとても綺麗に描写されていて歩いているだけで楽しかったです。
更にメインのフィールドとなる横浜は神室町とは比べ物にならない程に広く、今までは殆ど空気と化していたタクシーが大活躍します。
次にストーリーの話をします。
龍が如くといえば伝説の龍、桐生一馬が物語を引っ張ってきました。
しかし本作ではナンバリングでは初めて違う人物が主人公です。
その名も【春日一番】
なんだか明るそうな名前ですね。
その名前の通り気持ちいいくらい一本気な男でした。
そこで、一人また一人と仲間と出会い物語が展開していく。ストーリーもドラクエ仕様です。
ラストステージなんか魔王の城と言っていました(勿論現実の普通の建物ですが)
おちゃらけた雰囲気でとっつきやすい感じで進んで行くのですが、先が気になる展開、人情溢れるストーリー、随所随所の説得力等どれをとっても過去最高の出来。
だと筆者は感じました。
全て終わった時には泣きました。心を揺さぶられました。
感動するゲームは沢山ありますが実際に泣けるものはそう多くありません。
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総評
筆者個人としては2.4を超える大傑作。個人的ゲームランキングでも一桁にランクインするくらいの作品でした。これだけシリーズ数が出ている作品でここに来て過去一出すのは本当に稀有なケースだと思います。
独断と偏見に基づいたギリギリポップ的採点は
98/100点
ありがとうございました!